日本で最も長い歴史をもち、世界一緻密な織物と称される大島紬に新しい風を
〜若い世代で作り、次世代に本場奄美大島紬を届けたい〜
「本場奄美大島紬NEXTプロジェクト」 2017年に始動

プロジェクトメンバー(2017年撮影)

本場奄美大島紬は、約1300年という日本で最も長い歴史と伝統があると言われている着物です。しかし現在は後継者が減り、数年後には作りあげることが難しいという危機をむかえています。作り手のなかでも若い世代の感覚と受け継ぐ伝統技術で作った着物を、次の若い世代に着てもらうことが、この伝統が活き続けることに繋がると考え、私たちは立ち上がりました。
本場奄美大島紬はすべてが手作業で全約30〜40の工程があり、各工程ごとに専門の職人が必要なため、1人で創り上げることができません。私たち本場奄美大島紬協同組合の若い世代が集まり、すべての工程を私たち若い世代が担当し受け継がれてきた伝統技術を使って、私たちの同世代の方に着てもらえる本場奄美大島紬を創りあげる本プロジェクトを始動することになりました。

本場奄美大島紬協同組合 青年部

若い職人が少ないという危機。やりたくても生活していけない状況を打破
若い職人が夢を持て、生活していける状況に変えたい。

現在本場奄美大島紬をつくる職人の平均年齢が約70歳となり、若い世代が少ないという状況です。また、職人として食べていくのも厳しい状況です。生活していけない状況を打破するため自分たちで作り自分たちで販売する方法に変え、職人の適正賃金が支給できるような仕組みづくりを行います。

昔も今も憧れる着物でありたい。若い世代に着てもらうための一歩。

■本プロジェクトのポイント
1)全工程、若い世代の手で本場奄美大島紬を作る。
2)同世代に着てもらえる本場奄美大島紬を考え届ける。
3)着て頂く方に本場奄美大島紬を直接お届けする。
4)若手への技術伝承とともに、担い手が生まれるようにする。
5)担い手が職人として食べていける環境を整える。
■本プロジェクトの主体
本場奄美大島紬NEXTプロジェクト(本場奄美大島紬協同組合 青年部)

メンバー紹介

  • プロジェクトリーダー南 晋吾 担当:図案制作 株式会社夢おりの郷
  • 元 允謙 担当:糊張り 有限会社はじめ商事
  • 黒田 康則 担当:締め加工 株式会社都成織物
  • 前田 圭祐 担当:締め加工 有限会社前田紬工芸
  • 徳山 貴広 当:図案制作 紬のとくやま
  • 森山 桃子 担当:加工 田畑絹織物有限会社
  • 谷崎 浩一 担当:泥染め 有限会社谷崎絹織物
  • 森 千晶 担当:織り 田畑絹織物職工
  • 金井 志人 担当:泥染め 有限会社金井工芸
  • 川畑 裕徳 担当:小物制作 有限会社川畑呉服店
  • 中川 裕可里 担当:織り -TSURU-
  • 川口 洋一郎 担当:お手伝い・広報 企画屋かざあな 番頭