今回のプロジェクトで制作を考えているのは、本場奄美大島紬において代表的な柄「龍郷柄」を小型化したものを考えています。
「龍郷柄」は奄美に群生するソテツと奄美に生息するハブをモチーフに図案化した柄を言い、様々な形状や大きさがあります。
今回私たちが挑むのは、今までよく作られていた大きめの柄ではなく、細かい「龍郷柄」にすることで、着物の柄の主張と、着る方を引き立てるというバランスをもった気品を感じさせるものを考えています。
今回、プロジェクトの第一段として、代表的な柄を自分たちの感性で改変に挑むことは今までの技術を受け継ぐ一歩と考えています。
また、柄の小型化は通常よりも高い技術が必要となり、この商品を作ることで技術力を高めようとするチャレンジの意思でもあります。
「龍郷柄」は娘を嫁がせる時に持たせたとも言われています。今回のこの制作が先輩方から1人前と送り出してもらえるよう頑張っていきます。