先日、都内デパートのイベント会場の担当者とお話した際にびっくりする事実に直面しました。
なんとデパートの売り場に着物売り場があるにも関わらず、
大島紬を知らなかったんです。
その方はお洒落にスーツを着こなした30代の男性だったのですが
着物は知っている、友禅は知っている、なのに大島紬を知らないというのです。
悲しい。それも一番大島紬が映える街にも関わらず。
でも実際には、奄美大島内でも関わりが薄れてきているのは事実です。
昔であれば成人式は本場奄美大島紬を着て出席するのが当たり前だったのが
少なくなってきています。
私たちの親世代で本場奄美大島紬と言えば、着物のなかでもブランドイメージがあったようです。
しかし私と同じような若い世代でのイメージはどうでしょうか。少しでも着物を着たことがある方や興味がある方は親世代と同じイメージであるかもしれません。
もしかしたら着心地や製造工程などの価値よりも高額品という値段だけのイメージになってしまっているかもしれません。
私たちは島の中から、本場奄美大島紬を知っていただくために町のイベントでPRしたり、体験会を行っています。
今回のプロジェクトを期に、私たちのような若い世代に伝わるよう、一から情報発信していきたいと思っています。