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糊張り、加工等を担当した森山です。
年々減少を続ける本場奄美大島紬ですが、昨年2017年の生産反数は4,402反、1反で1着分の生地になりますので4,402枚分の大島紬が1年間に生産されたことになります。
戦後、本場奄美大島紬の一番多いときの生産数は年間約30万反(297,628反)
昭和47年(1972年)の事です。このピーク時から大島紬の生産数は徐々に減少し続け現在にいたります。
以下が生産反数の推移になりますが、現在はピーク時の60分の1以下、2%にも満たないのです。
昔はもちろん着物を着てる方が大多数でしたし、アンサンブルといって着物と羽織のセットで1疋(2反分)の単位で販売される事が多かったと聞いております。5,000反を切る前は何とか下げ止まるかと思いましたが、今後も増えるとは到底思えませんので少しでも減少幅が少なくなるよう、歯止めをかけるしかありません。
大島紬の歴史は古く1300年前には既に誕生していたと伝えられています。
現代まで愛され続ける世界的にも貴重でめずらしい大島紬という織物は、先人たちの尽力によって守られてきました。
本場奄美大島紬協同組合は、大島紬の品質を守るため明治34年9月に誕生しました。今から117年も前のことです。
明治34年に創立されてからは時代の変貌と共に事業形態や名称は変わり、現在の事業協同組合である「本場奄美大島紬協同組合」の名称へは昭和29年(1954年)に改組されました。
その頃同じくして本場奄美大島紬には無くてはならないシンボルマークである『地球印』は誕生し今日まで64年間、本場奄美大島紬の証として製品検査の際に貼付されています。
長い歴史とたくさんの手を経て織り上げられた本場奄美大島紬の証。
とても大切な証です。今後この証紙についてもこのブログで詳しく取り上げて参りますので是非ご覧ください。
引用 本場奄美大島紬協同組合
https://sites.google.com/site/honbaamamioshimatsumugi/home/tsumugikumiai