製造工程

【製造工程】タテ絣の仕上げ

みなさまおがみしょうら!
いつもご覧いただきありがとうございます。
ヨコの締めを担当した黒田です。

今回は縦糸の「仕上げ加工」についてご紹介します。ここまで来たら、大島紬の完成まではあと少しです。
この工程では、「柄の入った絣糸を、反物の設計に合わせて、順番通りに配列する」作業を行っています。

だいぶ前の工程になりますが、ここで「整経」「糊張り」の工程を思い出してください。
【糸繰り・整経】【糊張り作業①】【糊張り作業②】  クリックで以前の記事へ

大島紬の作業工程は、「整経」「糊張り」の段階で16~20本の束にして作業をしています。しかし反物の織り上げる時には、1本1本の糸に戻す必要があります。
(同じ糸が16~20本もまとまっていたのでは、柄が出来上がらないですよね!)

その為に、この段階で糸を1本1本に戻してあげる必要があるのです。それがこの「仕上げ加工」です。

今回制作している大島紬は「一元」と言う織り方をするので、絣糸は2本ずつ入れていきます。
動画で素人とベテランの違いをご覧ください。
素人職人編
ベテラン職人編

今回は9疋18反分の大島紬を製造するので、織り上げるのに必要な糸の束が、9セット出来上がります。これを1セットずつ取り上げて行き、次の工程の為にまとめておきます。
今回私たちの不慣れな作業を見守ってくださった熟練の職人さんです。
色々なアクシデントもありましたが、早朝から夕方まででなんとか日をまたがず仕上げをすることができました。
糊張りでのミス、バラサキ時の糸の切れ、仕上げ前整経の注意点、仕上げ時の伸ばし方など様々なことが影響することも理解できました。

この工程は、デザイン、締め加工の仕方、によって仕上げ加工の難易度が異なります。今までの作業がどのように行われているのかしっかりと把握した上で、この作業にのぞむ必要があります。逆を言えば、この工程の事を考えて、デザイン、締め加工の職人は作業をする必要があるのです。
大島紬の製造は「次の人の事を考えて作業する」の精神が重要なのです。
1疋ずつ分けられたタテ絣です。
次はこの絣をオサに通して板に巻きつけていきます。
織り出しまでもう少し!

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