いつもご覧いただきありがとうございます。紬組合の森山です。
今日は大島紬の証明と証紙の種類についてご紹介です。
本場奄美大島紬の定義とは?
・絹100%である
・先染め手織りである
・平織りである
・締め機で手作業によりタテ・ヨコ絣の加工をしたものである
・手織りでタテ・ヨコ絣を絣合わせして織り上げたものである
また本場奄美大島紬には全て1反ごとに金茶色の地球のマークと朱色で「本場奄美大島」の文字が織込まれてあります(昭和47年12月11日に使用開始され昭和48年12月11日から特許庁へ登録)
●登録「織口文字」↑
反物の一端(疋物の場合は両端)に織り込んであります。通常この織口文字と各製造者の織口文字(個人織口)が織り込まれます。この「本場奄美大島」の織口文字と「個人織口」が織り込まれていないものには『地球印』商標を貼付することができません。上記を原則として織り上げられた反物は、本場奄美大島紬の証明である製品検査を受検します。ちなみにこの製品検査は本場奄美大島紬協同組合員でないと受検することはできません。検査時に貼付される本場奄美大島紬協同組合が発行する4種類の証紙についてご紹介いたします
●登録商標↑
通常「地球印」といわれています。検査受検時にすべての手織りの本場奄美大島紬に貼付されます。
染色の種類により下記のように泥染には泥染証紙が、草木染めには草木泥染証紙が貼付されます。
●泥染証紙↑
泥試験を合格したものにだけ泥染めの証明として貼付される。
●草木泥染め証紙↑
テーチ木以外の草木により染められ泥染したものに貼付される。
●産地の証↑
奄美産地で生産された製品の品質を保持する証明
本場奄美大島紬は全て1反ごとに金茶色の地球のマークと朱色で「本場奄美大島」の文字が織込まれてあり、地球印の登録商標 と経済産業大臣指定伝統的工芸品の伝統証紙が必ず貼られています。
鹿児島産地は旗印の証紙が使われております。鹿児島の証紙について詳しいことは割愛させていただきますが、元々奄美でも旗印の証紙が使用されておりましたが戦後奄美群島がアメリカ軍の統治下に置かれて際日本の国旗が使うことができず、「大島紬を世界に通用する織物にしたい」との願いを込めて地球印の証紙になったと聞いております。
反物の美しさとともに、織り始めの部分もよくご覧いただけますと幸いです。