みなさま、おがみしょうら!
本場奄美大島紬は織った生地に染めをしたりするのではなく、糸自体に柄付けをする絣(かすり)糸を先に作ってから織ります。絹糸を16本から20本を束にして糊で固める「糊張り」の作業後、絹糸を綿糸で織りしめる「締めばた」、それから染色という流れになっていきます。
前回は原料となる絹糸(記事はこちらをクリック)をご紹介させていただきましたが、
本日は糊張り作業の前準備の「糸繰り・整経」の紹介をしたいと思います。
【糸繰り】原料となる絹糸が準備できたらまずその糸を扱いやすいよう、木枠に繰っていきます。
以前はずら〜っと並んで一人一人手作業で糸繰りをしていたそうですが、現在は一人で何枠も繰ることができる糸繰り機のおかげで効率は格段に良くなりました。
【整経(せいけい・はえばた)】
繰った糸を決められた本数ずつ、決められた長さに揃えていきます。
縦糸で約26メートル、ヨコ糸では40メートルを超えます。
この時に道を間違えたり、たるみを出してしまうと後々に響いてしまうので正確さが求められます。
準備ができたらいよいよ糊張りです。
当然ですが糊張りは屋外で行いますので雨の日ではできません。
かといってあまり乾燥しすぎても私たちのペースでは追いつきませんので天気予報とにらめっこしながらタイミングを伺います。